トレーサビリティが確保される校正業務を実施するには、温度、湿度が精密に管理された校正室が不可欠です。気体の体積は、温度により変化するため、ガスのより確かな体積評価には、常に温度と湿度が一定である必要があります。校正室は23℃±0.5℃、50%±10%以内で制御管理されています。
恒温恒湿室の温湿度制御は、空調機で空気を冷却除湿し、ヒ-タ-で再熱して温度を安定させ、加湿器で湿度を制御しています。温度、湿度ともPID制御を行っています。
空調エアの吹き出し口には、中性能フィルタを取り付けており、さらに外気を導入して室内を陽圧に保っています。それにより校正室内にゴミや埃が進入するのを防ぎ、清浄空間にしています。外気の導入量は室圧によりインバ-タでファンの回転を変化させ、常に一定に保つ様に制御されています。中性能フィルタ-は目詰まりすると警報を出して交換時期を知らせる様になっています。
校正室の壁面にはW5500×H1200(mm)のとても大きな窓を取り付けてあります。
隣接されたモニタ-室に取り付けたこの窓から校正室内全体を監視でき、校正中の状況が常に把握出来る様になっています。
また、来社されたお客様が容易に校正業務を見学できるようにも工夫されています。
下図は、校正作業を行っていない夜間、すなわち無人状態で温度と湿度を連続運転状態で計測したデータです。稼働後2年以上経過している状況ですが、このように素晴らしい制御をしています。こういう環境下で㈱シナガワ殿の校正業務が実施されています。
恒温恒湿室の製作のみならず、㈱シナガワ様のご指導を受けて、校正ユニットも製作しました。校正ユニットは容易に校正ガスの安定供給を行える装置です。また、ユニット自体に漏れがないか確認するための耐圧テストも簡単に行える様になっています。
右の写真は校正ユニットの製作途中で気密テストを行っている時のものです。
モニタ-室に設置されたパネルをタッチして各ラインの校正ユニットを操作します。
右はそのメイン画面になります。
㈱シナガワ様は、単に「気体流量計のメ-カ-」で済ませられる会社ではありません。お客様は都市ガス各社を始め、国家の試験研究機関、ガスメータ製造各社、計量計測各社など多岐にわたります。いわばマスプロ製品を製造するための原器として購入される製品を作っています。中国を始めとする新興国では、ますますガスメータ需要が増えています。そういうときに品質に優れた㈱シナガワ様の製品が求められて参ります。
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