日本の農業は稲作中心で美しい水田が国土の美観を保ってまいりました。しかしながら工業偏重への国策により専業農家が減少し、都市近郊農地の転用が進み、稲作ばかりか畑作や畜産農家も含めて外国からの市場開放圧力にさらされています。農業就業人口の減少が止まらない中で、日本の農業生産性向上のために、省力化、省エネ化、情報化、適切な管理を行える企業型農業への転換が求められています。
安全な食品を求める日本の消費者ニーズに応えて、施設型農業への期待が高まっており、その環境制御が重要な役割を果たしています。

トータル管理システムの構築を提案

施設型農業にとって野菜、果菜、花卉の温室栽培、植物工場、きのこ栽培、家畜肥育舍などの環境制御が重要です。特に開放型温室では気象条件が大きな外乱となりますので、地域ごとに作物ごとに適切な設定が必要です。これは生産者のノウハウであり、制御装置はそのステージを提供します。
内部設備の制御では潅水制御や長日、短日等のカーテン制御、CO²制御が重要です。閉鎖型設備では温湿度制御やCO²濃度制御、気流制御等の空気調和設備、照明制御が焦点です。流通とつながった食品加工におけるクリーン設備、食品貯蔵用恒温恒湿室、細菌を対象とするバイオクリーンルームなども必須の設備です。

○施設園芸 ○植物工場